昨年ぐらいから自分の住んでいる近くに”独楽の会”という
特別学級に通う子供たちのサークルがあることを知りました。
活動内容を知る度、面白いことばっかりやっているので
ずるずるっとはまりこんでしまいました。
私もイチ母ちゃんである身。
何か自分ができることはないかなって半年ぐらい前から考えていました。
子供たちに色々な経験をさせてあげたいって親の共通概念だと思うのです。
こんなこと出来るんだろうか?って思うのは、
悲しいかな自分の中で勝手に決め付けていることで
どんな子供もどんな人間もできることって無限大にあるって思います。
そんな無限大のひとつでも自分が関われるなら、
それって本当にありがたいことだと思うのです。
そういうわけで、今回は粘土で楽器を作る企画をしました。
粘土で作れる楽器は色々ありますが、年齢もこだわりもそれぞれ色々なので
確実に音が出ることと創作の自由が利くものをテーマに考えました。
なんとな~く浮かんだのが南米でよくひげのセニョールがギコギコやっている
ギロってやつでして。
あれを作ってなんか最後に演奏会でもしたら面白いんじゃないかな。
と思ったわけです。
どこまで集中力が続くのか、どこまでサポートしてあげたらいいのか、
いつもならあれやこれやと色んなケースを考えてワークショップに臨みますが、
ある意味、どんな個性的なケースで来るか分からないキッズ達のため、
ノープランで始めてみました。

せっかく独自の世界観が強い子達なのだから、大人が好むようなものを作らせなくていい。
そんな考えさえちっぽけに思えるぐらい、みんなすごく面白いもの作ってくれましたよ。

普段はぬるぬるしたものが触れない子も一生懸命怪獣を作っていたし、
大好きな電車の図鑑を持ってきて作る子もいたし、
ぴょんぴょん飛び跳ねちゃう子もちゃんと座って作れました。

正直、みんなが楽しんでくれたら良いやぐらいの気持でしたが
作る楽しさに向き合ってくれて、いいものを残したい気持ちも芽生えていたように思います。
本当、ハンディがあるから出来ないだろうってのは
勝手なこっちの思い込み。
そういったとっても大切なこともこの子供たちはちゃんと教えてくれるのでした。
とりあえず形になったら、キッズはちょっとおやつを食べていてもらいます。
壊したい衝動にかられちゃう子もおやつがあればなんとかなる。
VIVA!おやつの力!
そしてみんなで分け合うのもべんきょべんきょ。

後はお母さんたちの出番です。
中の粘土をくり抜いて空洞にしていきます。
自分も母親と言う立場になってから、なかなか自分のために割く時間が減った気がする。(そんな中でももがいておりますが。)
今回の企画は、ちょっとそんなお母さんも土に触れてリラックスして欲しかったというのもあります。
親と子供で仕上げるひとつの作品は、なんか家族の中で大事なものを象徴しているような気も。

こんな事、自分も子供がいなかったらきれいごとで片付けていたかもしれないなぁ~。
それぐらい、どんな子供も宝だなぁと思っちゃうおせっかい焼きの工房主の休日でした。
さて、来月は演奏会。
どんなもので音を出すのかそれも楽しみ。
もちろん、出来上がった作品を持っていくのを口実に
そちらもちゃっかり参加させていただきます~。
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